極重悪人
極重の悪人
源信僧都(げんしんそうず)
僧都
横川僧都
942(天慶5)-1017(寛仁1)
平安中期/天台僧
大和:奈良県出身
幅広い著作を残す
極重悪人唯称仏
極重悪人唯称仏
ごくじゅうあくにんゆいしょうぶつ
「極重の悪人は、ただ仏を称すべし」
我亦在彼摂取中
がやくざいひっしゅちゅう
「我また、摂取の中にあれど」
*摂取:お釈迦様
煩悩障眼雖不見
ぼんのうしょうげんすいふけん
「煩悩、眼を障えて見たてまつらずといえども」
大悲無倦常照我
だいひむけんじょうしょうが
「大悲なきことなくして、
常に我を照したまうといえり」
(1976年)2023現在47年前
『極重の悪人』=悪人とは
ー記載引用ー
・極めて重大な悪をはたらく人。
・極めて悪い人物。
・この上ない悪い人。
・法律に違反すること、それは悪。
・法律には違反しなくても
世の道徳・倫理に反すること、それも悪。
・真実に背く人。
・何とかして救ってやりたいと願う
仏の大慈悲心に逆らっている人。
・自分の思いだけを優先させ、
行いに心を向けてしまう人。
それら悪い人
源信僧都
文学:紫式部『源氏物語』
:芥川龍之介『地獄変』
「横川僧都」として登場
主著:『往生要集』に記された地獄図は
現代日本人の地獄 のイメージになっている。
秀れた才学言われ日本の仏教界に影響を与え、
中国の仏教界からは、「日本小釈迦源信如来」
と称えられていた。当時最高権力者藤原道長の
*帰依を受けた。後には浄土宗を開いた法然上人
浄土真宗の親鸞聖人に大きな影響を与え、
現代でも浄土仏教は、
日本の仏教の半分以上を占めている。
*帰依:仏・神・高僧の力を信じて従う
:仏・神・僧を拠り所にする
*お釈迦様の説く仏法
お釈迦様が説く仏法は「法鏡」。
姿をありのままにうつして見せてくれる鏡。
鏡を見てうつったものを知る。
私の姿を3つの行い
1心・2口・3身体
一番責任があるのは心
身体が悪いことをしたら、
悪いのは、その様にさせた心
口が悪いことを言ったら、口も悪いが、
もっと悪いのは言わせた心。
元の心が悪だと、そこから現れる
口・身体・が悪になるのは当然。
「これが本当の貴方の姿」
「そして全ての人の姿」
鏡に映し出されている。と記されている。
人には
『やってはいけないことがある』
作:静涯結心