山水画

山水画とは

水墨山水画
前後赤壁の図

中国で発達した絵画のジャンルで

現実の景色の再現を意図した作品や

山岳・樹木・岩石・河川・他の添景を再構成した

「創造的景色」が多い。

特定の風景をありのままに描くのではなく、

高い精神性に基づき理想的に*普遍的な

自然の絵を描くのが特徴。

山水画が本格的に描かれたのは六朝時代

唐代後半〜北宋時代は特に黄金時代であった。

日本では、鎌倉時代以後に盛業を迎えた。

*普遍的 :行き渡っている

:本質が変わらず広く行き届いている状態

:物事・人・いつ・どこ・共通して当てはまる

芸術・美術において

*普遍的とは

:場所・時代・状況であっても通用する価値

:条件でゆるぐことがなく尊重される概念

:誰もが素直に評価できるもの

木下静涯の故郷:日本国長野県

静涯画伯が生まれた聖地は

長野県の南部:南信州

日本アルプスの自然美を堪能できる

西に中央アルプス・東に南アルプス

高い山々に囲まれた

絶景の地である。

山村風景図の背景

=木下静涯の絵には珍しい山水画=

静涯画伯17歳明治36年7月

長野県の生家から

志を抱いて上京・約20数年後

台湾で暮らす事になり・約10数年の

月日が経過した頃の絵。

*上京:都に上がる
:地方から東京(23区内)へ行くこと


ふと・原点に振り返り

生まれ育った土地・故郷・風景の

懐かしさを心に浮かべ

・人恋しさ・笑顔・さみしさ

・大切な人を心配する気持ち

・会いたい感情・楽しかったこと

・恩師との出逢い・友・仲間

生家で暮らした日々の思い出

離れて暮らす父親『久太郎』を慕い

『郷里遠望』の心境で描いた

人間性に触れる思いのする作品です。



振り返り=reflection
:自身の経験を思い返す
:内面を見つめ直す
:思考や気持ちを整理する
:過去から学ぶ(行動や決断がどの様な結果に結びついたかを見つめる)

山村風景

15
40代の作品
156.0×144.2

故郷での

目の前に広がった眺めを想像し

前景の山容

凛と佇む松林

松林越しに見える遠くの聳え立つ山

叢林・緑、黄緑色の草・赤色のお花・

ゆるやかな勾配の山道には、馬子が馬を引き

のどかで穏やかな自然の風景を

厳かな雰囲気を漂わせ

ひとつひとつの絵を繊細で力強い

優しく穏和な絵に仕上げ

新鮮な感性から風格を表現しているかのような

奥深い絵が描かれ

聳え立つ山に掛かった後光は神秘的である

*馬を引く:絵画右下

*叢林そうりん:樹木が群がって生えている林

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いつの世も 

『真実が歪むと人生は…歪む』

  这一世       この世は

悲喜交集爱恨成痴   苦楽愛憎を交差する

何惧面前功过事   功と過ち何をも懼れん

江山渔火婉约    美しい山河と夜景

对酒当歌诀别    飲んで歌い別れを告げる

历史的天空      古より続く空で 

欲穷千里的心动    大志を抱く

曾经年少英姿    若き日の勇姿

        


问天地向谁倾诉  誰に心を打ち明ければよいのかと天地に問う

拭い切れない思いPs

歴史的絵画にも転換点と分岐点がある様だ。

静涯の描いた心は

『気宇壮大』

愛情溢れて奥深い

そんなお人柄に

  惚れた

作:静涯結心

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