百花王牡丹
『百花王牡丹』
絢爛に咲き誇る風格ある牡丹の振舞
香りに寄せられ勢いよく近づく雀
無邪気に戯れ合う2羽の雀
楽しげに歩み寄る雀
歌っているかの雀
の様子は見ている者にまで
構想を膨らませて余韻のある
静涯らしい構図である
作:静涯結心
台湾より父親に生存を知らせる為に描き
父(久太郎)に贈った作品のひとつ
静涯43歳力作であり代表作である。
牡丹小禽図を
晩年期まで得意とし描き続けた
小禽:小さい鳥い・小鳥
1976年(昭和51年)静涯90歳45×105cm
『富貴牡丹』
牡丹花言葉
高貴・富貴・風格・恥じらい・誠実
繁栄・幸福をもたらす
牡丹は低木で枝はかたく
たくさん分枝してこんもりした樹姿
大きな花びらがたくさん重なり
丸い花の姿が
優しさや壮麗さを連想させる
『百花の王』牡丹とは
優美・華麗・豪華であると
中国古来より最も愛好された。
新年を祝うお花として
上流階級で珍重された。
小さな蕾から大輪の花を咲かせる
牡丹は『幸福』を呼ぶとも言われる。
西洋の花言葉(英語)
bashfulness:恥じらい・はにかみ
compassion:思いやり
牡丹科:牡丹属
*台湾展覧会第8回作成中
1934年淡水『世外荘』アトリエ
『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』
江戸中期頃の書籍
芍薬・牡丹・百合の花は
それぞれの花が美しいだけではなく
3つの花が順番に咲いていく
立っても座っても又歩いても
昔から美しい女性の
魅力的な姿や振る舞いを
花に見立てて形容する言葉
牡丹:4月〜5月
芍薬:5月中旬〜6月末
百合:6月〜8月
牡丹:寒牡丹11月から1月
:冬牡丹1月から2月
*台湾展覧会第8回受賞作品